【ラノベ】夏へのトンネル、さよならの出口
こんにちは、ざんまいと申します。
今回は、「夏へのトンネル、さよならの出口」を読みましたので、その感想と紹介です。
「ウラシマトンネルって知ってる?そこに入れば欲しいものがなんでも手に入るんだけど、その代わりに年を取っちゃうの――」。そんな都市伝説を耳にした高校生の塔野カオルは、偶然にもその日の夜にそれらしきトンネルを発見する。
――このトンネルに入れば、五年前に死んだ妹を取り戻すことができるかも。
放課後に一人でトンネルの検証を始めたカオルだったが、転校生の花城あんずにみつかってしまう。二人は互いの欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶのだが……。かつて誰も体験したことのない驚きに満ちた夏が始まる。
引用:夏へのトンネル、さよならの出口
発売されたのは2019年7月ということで、2年も経っていました……。個人的に夏が一番好きな季節で夏を題材にした作品はよく購入するので、表紙に惹かれて買ったものの未読本の山に埋もれてしまったものだと思います。
青春×冒険といった内容で、イラストも章ごとに扉絵があるだけなので、児童文学として出版されていたとしても違和感が全くありません。中学生の自由読書感想文の題材としても書きやすそうな感じです。都市伝説を追いかけるひと夏の冒険は、非常にワクワクするものでした。
主人公のカオルはラノベ主人公にありがちな平凡な高校生そのものですが、ヒロインのあんずは転校生で周囲に興味がなくクラスの不良女子に絡まれたらすぐにやり返すなどキャラがとても立っています。最近ほのぼの青春恋愛系を読むことが多かったので、そのヒロインたちとは全然違うタイプで刺激的でした。
1冊でまとまっていて非常に読みやすいのでとてもオススメです。八目先生は今月も新刊を出されているので、読み終わったらこちらで紹介したいと思います。
情報
タイトル:夏へのトンネル、さよならの出口
著者:八目 迷
イラスト:くっか